Musiumart Ambassador Association（MAA一般社団法人）

MAAのアセスメントについて

MAAの公式行事である文化レクリエーションでは、参加者が訪問先のアセスメント（評価）を行います。
「訪問前情報収集→訪問→鑑賞→アセスメント→集計・公表」というサイクルをもって公式行事となります。

「アセスメント」と言うと難しく聞こえますが、このアセスメントは、「プロの視点ではなく一般鑑賞者の感覚」を軸に、本会独自の評価項目を設けて実施するものです。
文化施設としての利便性や充実度などを測る項目を参加者の主観による５段階形式で採点し、その平均を算出しています。自由記入による「ひとこと」コメントも付いています。

参加者の感想をこのように数値化・言語化することで、これから当該施設を訪問しようとする方々や施設側にとっても何らかの参考になれば、という思いを込めた活動でもあります。

第6回文化レクリエーション…国立科学博物館特別展「人体－神秘への挑戦－」

訪問日 : 2018/06/02
有効回答数 : 7

1. 訪問前にチェックするポイント

（１）施設による情報提供の充実度

公式サイトの情報量・見やすさ・わかりやすさなど

平均評価点 : 4

評価	ひとこと
5	コンパクトにまとまっていて良いと思います。
3	過不足ないが魅力的というほどでもない。
4	話題の展示のためか混雑度合いが高い。ツイッターで随時案内を提供しているのは良い。
4	凝りすぎず、簡潔で分かりやすい。
該当なし	確認していませんでした。。
4	博物館のサイトは特別展と企画展、常設展のすべてを掲載しているため情報量がとても多いが、目的とする内容は見つけやすい。特別展のサイトでは、混雑状況を伝えるツイッターがわかりやすい位置に大きく載せられているのがよかった。
4	過不足無くまとまった作り。

（２）集客を促すための、施設（およびその周辺）における工夫や独創性

ガイドツアーやセミナーの実施、周辺施設との共同企画など

平均評価点 : 3.6

評価	ひとこと
2	これといったものは気づきませんでした。
4	VR企画など充実。
5	展示名そのものに強い集客性があると思われる。
3
4	常設展もなかなかここまでのコレクションを見られる場所は少ないのでは？子供でも楽しめる工夫が有って館内とても賑やかでした。
3	特別展の入場整理券を配布し、待ち時間に常設展が見られることが案内されていた。珍しくはない対応だが、今回のように人気の高い展示の場合はうれしいアナウンスだった。
4	待ち時間が長かったが整理券が配られ、その間常設展が見られるようになっていたのは嬉しい作りだった。

2. 訪問時にチェックするポイント

（１）最寄駅などからのアクセスの視認性

経路案内表示や目印の数・見つけやすさ、内容のわかりやすさなど

平均評価点 : 3.9

評価	ひとこと
3	ミュージアムエリアなので、特別展の看板が頼りだと思います（どこもですが）。
4	看板見ていたら係員に丁寧にサポート頂いた。好印象。
5	会場まで迷うことはないだろう。
3	上野駅からの途中、経路看板が紛らわしい箇所があった。
4	曲がり角に看板が有ったので、分かりやすかったです。
4	上野公園内には複数の文化施設があるが、展示会のポスターを目印にして行けば、施設名や場所がうろ覚えでもたどり着ける。
4	上野公園の中の案内はとても分かりやすい。ただし地図によっては人が触って擦れたためか消えかかっているものもあり残念。

（２）施設美観

建造物や景観としての印象など

平均評価点 : 4.3

評価	ひとこと
4	日本館がすごく格好いいです。
4	古き良き重みとモダンな開放感が共存。閉鎖されている正面から出入りしたい気持ちもある。
4	数十年来の建物と増築部分の混合施設。トータルでの設計とは離れてしまっているので場内移動の利便性は欠いている様子。人体展受付はスペース狭い。
4	古い入り口が残されているのは良い。
4	建物自体が素晴らしい建築で、観て回るのが楽しかった。外の原寸大と思われるクジラの像も見応えが有りました。
5	重厚感のある外観と大きなクジラのオブジェは見ごたえあり。
5	３０年近くぶりに来たが昔と変わらず素晴らしい建物。新しくできた地球館も綺麗で良かった。

（３）来場者の利便性向上のための設備の充実度

手荷物預かりロッカーやクローク、傘立ての有無、使い勝手など

平均評価点 : 3.8

評価	ひとこと
4	使用しませんでしたが、各館にあったようです。
3	ロッカーは裏手で少々気づきにくい。
5	100円投入式のコインロッカーが相当数ある。使用後返金されるので使いやすい。
3	館が分かれていても集中配置なので、わかりやいといえばわかりやすいが、単発訪問だとわかりにくく使いにくいようにも感じる。
4	ロッカーは大きなものと小さなものが有り、土地柄かスーツケースを持ってきても身軽に見て回れるようになっていました。特別展は予め混雑に対応して整理券配布。待ち時間に常設展が見られるなど、待ち時間も苦にならず良かったと思います。
該当なし	今回は利用せず。
4	ロッカーは多く設置されていたが裏手だっため少し分かりづらい印象。

（４）施設内空調の快適性

冷暖房の効き具合、ひざ掛け貸出サービスなどの配慮が見られるか

平均評価点 : 3.7

評価	ひとこと
4	空調は気にならず、快適でした。
3	問題なし。
4	室温に特段気になるようなはなかった。従って快適であったと言える。
4	冷房は寒すぎず適温。
4	寒くも暑くもなく丁度良かった。
3	少し肌寒く感じることがあったが、絵画展のサイトや入口で見られるような温度調整の案内があったかどうかは不明。
4	外は暑かったが快適に展示を見て回ることができた。

（５）館内の周遊性

移動のしやすさ、人の流れに対する工夫など

平均評価点 : 3.3

評価	ひとこと
3	通路や導線がやや狭いかな？と少し感じました。
4	展示のパターンにリズムがあり、混雑の中自分なりに順番や重点ポイントを考えやすい。
3	そもそも混雑していたので評価し難いが、短時間とは言え動線にVTRを置くのはあまり感心しない。人の足が止まって渋滞を作るきっかけとなっていた。
4	混み合う臓器展示は別区画、一方通行にしていたのは良い配慮と感じた。
3	特別展は小さな展示物になると人が溜まりがちで、係員の誘導が有った方が良かったなと思います。
3	かなりの混雑だったため、人の流れが滞るのはやむを得ない。特定の展示内容が苦手な人がそこを避けて鑑賞できる導線が確保されている配慮がよかった。
3	人の動線にテレビなどが配置されていて、どうしても立ち止まらざるを得ない形に。見たくない展示などは事前に注意があり見なくても良いよう案内されていたのは良かった。

（６）お手洗いの質感

清潔さ、設備、仕様など

平均評価点 : 3.5

評価	ひとこと
4	使用した所はきれいでした。
2	清潔だがハンドドライヤーなし。
4	可もなく不可もなくと言ったところ。特段問題を感じないが、展示室内を周遊中に確認できるようにお手洗いの場所が明示されていると好ましい。
無回答
4	必要十分な清潔さ。空間が広めに取られているのが良かった。
4	地球館で利用。設置個所は多いが全体のスペースは狭く、個室が２つだけだったが、清潔感は良。
3	可もなく不可もなく

（７）休憩スペースの充実度

設置箇所、広さ、椅子の数や種類など

平均評価点 : 3.9

評価	ひとこと
5	館内・館外ともに座れる場所が多かった印象です。とても助かります。
4	窓に沿った寄りかかりレーンなど随所に工夫あり。
3	周遊性確保のためか、メインブースにはほとんどそれらしいスペースがなかった様子（気付かなかった！？）。
3	人体展の会場には存在に気づかなかった。疲れた、しんどい。という頃に座れる動画スペースがあったくらいか？他の展示では休憩場所も見かけ、良好だった。
4	建物の外、中にも多くのベンチがあり、座れずに困っている人は居ないようでした。
4	特別展の会場内は大混雑のため途中でどこかで休憩するというのは難しいが、博物館全体では、ちょっと座って休めるようなスペースは多かった。
4	休憩スペースは充実していたが、何分人が多かったので対照的に少なく感じてしまった。

（８）スタッフの対応

来場者へのアナウンスや誘導が適切だったか、個別の質問に対する回答が良かったか、など

平均評価点 : 3.6

評価	ひとこと
4	企画の意図で狭い通路を設けている場所では係員さんが流れを整理・案内していてよかったです。
2	混雑エリアの誘導アナウンスがやや苛立つ言い方だった。
3	混雑を分散させるための声掛けを行っていたが、その誘導が適切であるようには感じなかった。
4	数は少なかったが、混み合う要所で適切な誘導だった。
4	常設展で分からない事を聞いたら、とても丁寧な説明をしていただけました。
4	常設展の案内が繰り返されているのはよかった。特別展会場内では、スタッフジャンパーを着た方々が周回しながら、人の流れを少しでもスムーズにしようとしていることが感じられた。
4	特別展ではスタッフの誘導がスムーズに行かず、つい大声が出てしまっていた場面に遭遇した。常設展ではボランティアスタッフの人が丁寧に色々と教えてくれ好印象だった。

（９）サイト情報と施設現状の整合性

公式サイトの掲載内容は正確だったか、情報は最新のものだったかなど

平均評価点 : 3.8

評価	ひとこと
5	とくに問題なかったように思います。
3	問題なし。
3	HPの「みどころ」は個人的な関心領域とは異なっていた。「医学史的」な視点をみどころに設定しているようだったが、来場者は「現物」への興味のほうが勝るのではないだろうか。
5
該当なし
4	特に気づいた点はなかった。
3	特に気づいた点はなし。

（１０）帰路のアクセスの視認性

往路と逆方向移動のわかりやすさ、異なる時間帯（夜間）の安全性など

平均評価点 : 4

評価	ひとこと
5	駅へも近いので判りやすいと思います。
3	問題なし。
5	問題なし。
3	初めての来場だと戸惑うかもしれない。
4	シンプルな道なので、迷う心配は有りませんでした。
4	上野公園内の施設のため、特に心配はない。
4	問題無し。

3. 訪問後にチェックするポイント

（１）再訪したいか

平均評価点 : 4

評価	ひとこと
4	人体研究の歴史などをざっくり知ることができたのは面白かったです。個別に掘り下げたものが企画されたら、見たいものはありそうです。
3	特設展によりけり。
4	展示次第。施設そのものの魅力は特に感じられない。
4
4	展示の内容に拠りますが、なかなか触れる機会の無いものを観られたのは良かった。
4	今度は常設展もゆっくり見てみたい。
5	特設展にもよるが、次も来たい

（２）当該施設を人に薦めたいか

平均評価点 : 4

評価	ひとこと
5	まず常設展が充実しているようで、じっくり見ようと思うととても見回りきれなかったです。何回も行ける博物館だと思います。
3	特設展によりけり。
3	どちらとも言えない。
4
4	常設展も見応えが有るので、子供連れの家族が１日遊べそうだと思います。
4	「科学」博物館なので理系のイメージがあるかもしれないが、特別展も常設展も、その内容は日々の生活に寄り添う事物であることがわかる。先入観にとらわれずに足を運んでみると、「暮らし」の隣にある科学の温もりのようなものを見つけられるかも。
5	これも特設展によるかもしれないが、一日ゆっくり回るには良い施設だと思う。

4. 総評

（１）総評

総合平均評価点 : 3.8

総評
主題は人体研究の歴史や技術の展示ながら、子供の頃に授業で習ったことを思い出すものもあったりしました。子供にも向けた要素が強いと感じたので、あまりにエグい表現は少なかったと思います。無理強いはできないですが、小学生から大人まで見てほしいですね。ヒトも生身の生き物、普段あまり意識しない「身体の仕組み・不思議」を意識的に知るのは大切だと思うのです。
飽きがこない展示の充実度が好印象。
「人体」という展示名のインパクトはやはり大きい。内容は専門的ではなく、平易で理解しやすさを追求したものと言える。NHKで放送された資料が多めなのかもしれないが、臓器機能をグラフィカルに示すという手法は避けては通れなさそう。一般に臓器標本等に接する機会はそうそうないと思うが、美術品のように何度も鑑賞するような展示とは感じなかった。
展示そのものは一般にわかりやすくまた、他の展示との連動もあり、良かったと思う。また、整理券方式も混雑緩和され、他の展示にうまく誘導されていたように思う。
個人的にはなかなか行けない内容でしたが、この機会に皆さんと参加して、人体の不思議について改めて色々考える機会が出来て良かったなと思います。
今回は特別展鑑賞が目的だったが、同施設内の常設展示と関連する内容も少なくなく、全体として興味深い施設だと感じた。特別展がどんなテーマでも、科学を切り口とした人間の英知と努力の道程をさまざまな視点・角度から見出すことができる。次に訪れるときには常設展との繋がりも意識しながら、さらに深く味わってみたい。
久しぶりに訪れた国立科学博物館だったが、以前と変わらない展示もあり、懐かしかった。特別展は人によってはグロの部分に目をそらす場面もあったかと思うが、全体的にオブラートに包まれていたため、よく言えば刺激を少なく、悪く言えば印象に残りづらいという側面もあったかと。常設展はざっと回る程度にしか行けなかったが、人工衛星など見る事もでき大変に面白かった。

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